統合失調症忘備録㉞「サードオピニオン」

不登校になって5ケ月がたちました。

状態が悪くなる次男について手詰まりだった私は両親とも相談し精神科と心療内科を専門で診察している病院に行くことにしました。

家からは少し離れているのですが、完全予約制で小中学生の発達障害を持っている子供達も多く通院しているという病院です。

病院に行くと、ペアレントトレーニングの案内など、発達障害に特化した病院だと分かります。

初めての医師ですので、最初からはなす事が必要です。

・クラスが他の生徒の影響を受け学級崩壊だった事

・聴覚過敏の診断や個別授業の事

・いじめを受けて不登校になった事

以上概略を話しました。

医師は

「まず、先生の家庭訪問や登校刺激はさけてください」

「いじめのフラッシュバックや不安からの脳の働きで、スイッチが入ってしまうかもしれません」

確かに、別人のように暴言を吐いたり、暴れたりする事があるのは、今まで理由が分かりませんでしたが、スイッチが入ると思えば少し理解できます。

診察の時間がなくなっていまし翌週、再度受診しました。

現状の日常の話です。

昼夜逆転について話をすると、医師は

「昼、寝れることはいい事です。」

「いじめがあって興奮しやすいのかもしれません。気が立っていると寝る事ができません。不安定だと寝ていても悪夢をみます。」

また、私は最近の次男の心境の変化について話しました。

特に過去の事や暇という事を良く言うようになったのです。

「どうしてこうなってしまったのか?」

「学校に行っても、今更なぜきたのか思われる。転校しようか?」

「生きる価値がない。死にたい。」

「先生も分かってくれなかった。個別授業がダメだった」

医師は

「不登校の生徒は一般的にこのような事は考えますよ。」

私は対人関係の不安について聞くと、同様に

「不登校の生徒はふつうの行動です。自己防衛で弱い自分を守るという意味もあります。」

「イライラしたり暴れたりするのはストレスの保有限度が低いのかもしれません」

「これも自己防衛のひとつです」

「保有限度を上げるには、逃げ道をつくってあげる事です。ストレスがたまらないようにしてください」

最後に医師は

「今までの生活ペースで良いです。」

「家庭訪問などの登校刺激や適応指導教室に通うのはまだ早いと思います」

私は、学校の先生に連絡をして、医師からのアドバイスを受けた事を話し、翌日からの家庭訪問をやめていただくよう話をしたのでした。

投稿者: ひろば

次男が統合失調症になってから大変な5年が過ぎました。絶望した事もありましが家族も落ち着いてちょっと余裕もできました。旅行会社に勤める旅すきな父。

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