統合失調症忘備録⑫「加配」

長男が保育園の時、加配先生に甘えていました。

学級懇談会の後、私は保護者の意見をまとめ、次男のクラスの参観をしました。

私とPTAのもう一人の役員とで参観をしましたが、予想よりもはるかにひどく、まるで動物園のような状況に驚きました。

(統合失調症忘備録⑤「学級崩壊」参照)

その後、校長先生と私ともう一人のPTA役員とで懇談をしました。

「いつもは、学校だけの対応では難しいので保険相談員が3名入って学習の妨げにならないようにしている。」

保険相談員とはいわゆる「加配」のことです。

発達に障害がある子が幼稚園・保育所・小学校に通うための「加配制度」があることは知っていました。

障害のある子の保育には、その子どもの特性に合わせた支援が必要不可欠です。発達障害を含め、障害のある子を受け入れる認可保育所や認定こども園などで、特別な支援のための保育士を追加で配置することを「加配」といいます。

障害のある子も障害のない子とともに生活できるように、加配保育士はお着替えや食事、集団行動時など困りごとに合わせたサポートをします。多くの自治体では、発達支援に理解の深い専門家が施設を巡回しており、専門家の助言にもとづいた支援をしています。

加配の基準は自治体ごとだそうです。

加配基準は市町村にゆだねられているので、自治体によって対応はさまざまです。内閣府が行った調査では、半数の市町村が障害児3人もしくは2人に対して1人の加配保育士を配置する基準を設けていると報告しています。

校長先生はつづいて、

「学校はできる事の最大限の対応している。A君の親を含め、保護者に理解していただけないのは辛い」

現在の問題児童は2名なので加配の先生は1名が妥当なところです。

加配の先生が3名もつくとは、学校側の最大限の対応は理解できます。逆に3名も加配の先生がつくこと自体が異常ともいえます。

つづいて、問題児への対応の仕方を聞きました。

「できることは大いに褒めてのばします」

もう一人のPTA役員は、悪い事をしているのに怒らないのか聞くと

「怒り方のも注意がいります。しかるのは効率が良くありません。」

「でも、命にかかわる事はしかります」

校長先生もA君やA君の保護者の悪口は一言もいわず、むしろかばっている感じを受けました。

もう一人のPTA役員は釈然としていません。

A君の親は学校側に歩み寄ろうとせず、問題行動を担任の先生せいで子供がおかしくなったの一点張りなので学校側も対応が大変だと思います。

もう一人のPTA役員が釈然としないのも分かります。

私はおそらくADHDと思っていました。学校対応としては調べた限り間違っていないと思います。

学校側も生まれもった障がいの一つだから、子供が悪いとか親が悪いとか言えないのでしょう。学校側も辛いところですね。

釈然としないもう一人のPTA役員は、なぜそんなに問題児の親子に気を使うのか校長先生に再度質問しました。

(次回につづきます)

統合失調症忘備録⑦「モンペア対処法?」

学校側の対応も一苦労です。

モンスターペアレントの対処法を考える。

次男が「統合失調症」になったきっかけのひとつは、この年にかぎってモンスター親子がまざっていたことだったと思います。

 当時、私はPTAの本部役員として荒れている教室をみましたが、本来保護者も現状をみてもらって、親に自覚してもらった方が良いと思っていました。

学校側に親に教室をみてもらう話をしたのですが、以前より授業の参観を親が拒否をしているそうです。

それどころか、授業参観の話をすると、この状況を学校の責任にして逆上し、手が付けられなくなるようです。

学校側もなすすべがないとのことでした。

本来なら、現状を認めて学校と一緒に対策を考えるのがベストだと思います。

自宅でしつけ直すにしても、ADHDにしても、やり方があるはずです。

ただ学校もADHDかもしれないと分かっていても、医者ではないので保護者には言えない部分はあるかと思います。

まして、お子さんが障害をもっているとは言えないるはずもないです。

保護者も突然、障がいを持っていると言われても、困惑するのも分かりますし、人のせいにしたい気持ちも分からなくはないです。

保護者にもよると思いますが、このようなデリケートな問題の時は、学校側も細心の注意を払って、保護者の気持ちに寄り添い、今後の対応を考えていくことが「学級崩壊」の終息に大きく影響されると思います。「学級崩壊」が自然と終息される事はないと思いますので。

又、このような時は、学校側は医者を紹介して相談を促します。

 長男の場合ですが、保育園の時に、園長先生から医者を紹介してもらいました。

医者から「広汎性発達障害」と言われた時はショックを受けたのを覚えています

広汎性発達障害とは、対人関係およびコミュニケーション能力の障害やパターン化した行動、強いこだわりなどの特徴がみられる障害の分類のことです

長男には身体的な不自由さは感じていませんでしたが、育てにくさはとても感じていました。

赤ちゃんの頃から夜泣きがひどい、ハイハイができない、かんしゃくがひどい・・・などでした。

私と妻は何か育て方が間違っていたのじゃないか?と悩んだ時期でした。

障害があると分かった時はショックはうけましたが、心のどこかでほっとした部分もあったのです。育て方ではなく生まれ持ったものだったのだと。

 次男の方は先生が病欠になり教育委員会も動いていました。一大事と認識はされているはずです。

先生は病欠になり、そのかわりに、非常勤の講師が2~3名入りました。

次男は4年生の3月から不登校になりましたので、その後の学校の様子は分かりません。

5年生になると、担任の先生は転勤でいなくなりました。

統合失調症忘備録⑥「モンスターペアレント」

モンスターペアレントの対処法は?

私の地域は、夏休みが終わるとすぐ9月に運動会があります。

次男は足が速くリレーの選手に選ばれました。

そして問題があるA君もリレー選手に選ばれていました。

運動会は赤組と白組に分かれます。次男とA君はそれぞれ別の組でした。

運動会当日A君は次男にこう言ったそうです。

「バトンをおとせ」

「やらないと分かっているな?」

ですが、次男は気にすることなくバトンを落としませんでした。

このことは後から次男から聞いたのですが、それから嫌がらせが始まったそうです。

 授業の方は相変わらず、先生は騒がしい中、一人で授業をしている状況でした。

授業が成立せず、複数の生徒が廊下を走り回り騒ぐ・・・

そして問題がある児童が一人増えて3名になっていました。

 この頃になると、A君のおかあさんは保護者からモンスターペアレントとして恐れらていました。

A君のおかあさんに数名が苦言をいった話を聞きました。

すると、もそすごい攻撃にあったそうです。

まず、学校のせいにして逆上します。自分は被害者だと・・・

そして苦言を言った人の人格否定をします。

彼女から攻撃されてストレスで具合が悪くなった人まで出てきました。

それだけに限らず、彼女は子供が批判された「うわさ」を聞くと、その保護者の家まで出向き攻撃をするのです。

そのうち、おかあさんの保護者は誰も苦言を言う人がいなくなりました。

A君のおかあさん以外にも、学校や担任の先生のせいにしたり、指導力不足を強烈に批判する保護者が数名でてきました。。

もちろんA君のおかあさんは担任の先生や学校にも攻撃していることは想定内であり、ついに先生はモンスターペアレントと問題がある児童3名で精神を病んで休職・・・・

 次男は10月に入ってから目に見えて、様子がおかしくなりました。

授業中の離席が始まったのです。

先生が何度、注意をしても授業中に出て行ってしまいます。

次男に聞くと「うるさくて我慢ができない」と

このころから、イライラが強くなって、先生に注意されると強い口調で言い返す事が頻繁にでてきました。

こんなことがつづき、保健師の先生は念のためと病院の受診を勧められたのでした。

(次につづきます)

統合失調症忘備録⑤「学級崩壊」

この頃はギャングエイジと呼ばれていました。

「学級崩壊」の原因

統合失調症は、およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気です。

一般的に主に思春期〜青年期の若い方が発症しやすいといわれています。

前回、「統合失調症 忘備録④」で次男が「統合失調症」になったと考えられる原因のもとを考えてみました。

遺伝という病気になりやすい「もろさ」と耐え難い「環境」が重なり統合失調症になったと推測されます。

今回は、改善の余地があったかもしれない「環境」について考えてみたいと思います。

不登校になる前の話です。

当時、小学校3年生頃から二人の児童により授業が騒がしかったようです。

小学校4年生に入ると、数名の親から

「子供が授業がうるさくてできない」と言っている。

そういった声が多く聞こえ始め、騒ぎが広がりました。

その当時、私はPTAの本部役員をしていました。

ある同学年の子供がいるPTA役員から話がでました。

「問題にのある児童がいて授業ができないそうですが、学校側は対策はないのか?」

しかし学校側は消極的でした。その時は事実を話そうとはしませんでした。

やがて、学級懇談会でも話し合いになり、実際の授業風景をPTA役員の私ともう一人で見る事になりました。

以前、授業参観したときの記事を書きましたが

二人のお子さんは、授業中ウロウロするのは日常で、先生に関係ない事を話しかけたり、寝転がったり、水槽で遊んだり、騒いだりと・・それに何人かつられて他のお子さんも騒いだりとすごい状態でした。

一緒に参観した保護者の方は

「まるで動物園だ」

と言っていました。

私は長男が発達障害なので、自分なりに勉強していました。

「おそらく、ADHDなんだろうな」

ADHDとは注意欠陥多動性障害の事です。

障がいのの一つで本人が悪いとか、保護者の育て方が悪いとかではありません。

おそらく学校側も発達障がいの事実をあまり広げたくなかった配慮だったのかもしれません。

それともう一つ学校が配慮した理由が、二人の子供のうち一人の母親はかなりのモンスターペアレントだったからです。

子供に何かあると先生を罵倒したり、校長先生に苦情をいったりと学校のせいにしていました。校長先生もかなり疲弊していたようです。

きっとその母親も子供が発達障害という事を受け入れられなかったかもしれません。

学校側もデリケートな問題なようで、そのお子さんを一緒に授業をうけさせないことができないようです。

学校が表立って何も対策をしないまま、長い夏休みが始まりました。

「学級崩壊」問題については一旦、先送りです。

夏休みが終わるとすぐ「運動会」があります。

この運動会で次男とADHDと思われる児童との問題がおき、次男が崩れてしまうことになるのでした。

(次につづきます)

学級崩壊

小学校卒業時、校長先生からいただいたことば。

私は次男が病気になる前からPTAの役員をしていました。

当時、次男の学年は、「学級崩壊」をしていました。

PTAへも保護者より苦情が来たため、何度か授業を参観しました。二人のお子さんにより授業ができない状態でした。

二人のお子さんは、授業中ウロウロするのは日常で、先生に関係ない事を話しかけたり、寝転がったり、水槽で遊んだり、騒いだりと・・それに何人かつられて他のお子さんも騒いだりとすごい状態でした。

一緒に参観した保護者の方は

「まるで動物園だ」

と言っていました。

担任の先生も授業ができないので完全無視をしていました。

ですが、ある日倒れてしまい、ノイローゼになってしまいました。

教育委員会の方が何度も来たり、個別授業をしたりしていました。

その中で何人かの他のお子さんに異変がでてきました。

そのうちの一人が次男です。日々イライラが強くなってきました。授業を受けたくないと出て行ってしまうこともしばしばありました。

授業を受けたくないというお子さんは数名いたのですが、あるお子さんは我慢ができず転校してしまいました。

PTAからも学級崩壊をしているお子さんの保護者にもお願いをしたのですが、一人のお子さんが学校のせいの一点ばりで、全く受け入れず手づまりになっていました。

今思うと保護者の方もどうすればいいのか分からなかったと思います。

学校側もデリケートな問題なようで、そのお子さんを別授業にするなどできないようです。

私は長男が発達障害なので、自分なりに勉強していました。

「おそらく、ADHDなんだろうな」

ADHDとは注意欠陥多動性障害の事です。

障がいのの一つで本人が悪いとか、保護者の育て方が悪いとかではないことも分かっていました。

ですが、学校も校長先生も、PTAもどうしたらよいか分からず一日一日が過ぎていってしまいました。

PTA会長がある日、

「来年、スーパー校長がくるんだって」

教育委員会にいる先生なのですが、学校がピンチ?の状態になると学校に派遣される校長先生の事だそうです。

私たちは、スーパー校長に期待していました。

ですが、新年度になる前の3月、スーパー校長先生がくる寸前に、次男は上級生から暴行を受けて不登校になってしまうのでした。

つづく・・・・