この頃は、先生から次男は「自己肯定感が低い」という事を言われます。
「自己肯定感とは、自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。
そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する「自己肯定感」の感覚は、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚であり、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在」だと思える心の状態が土台となります。
この感覚を持てると、自分を尊重するように、他者や周りも尊重できます。すると他者からも尊重され、お互いに尊重し合える関係が作れます。
自分は尊重するが、相手や周りは、尊重しない、自分の価値は認めるが、相手の価値は認められない、どちらかというと自分さえよければいいと身勝手な思考、行動をとりやすい傾向の人は「自己肯定感」が高いとは言えません。
又、自己肯定感が高いことは、今の自分に妥協して成長を止めたり、傲慢になることではなく、どんな自分であっても、今の自分を受け入れることで、恐れや不安や自己否定からではない、安心感をベースにした真の意欲とともに、前に進む力を与えてくれるものです。
どんな自分も受け入れ、肯定することで、外側からの評価で揺らされることなく、自分軸で自分の価値を感じ、自己承認できる力のことを当協会では「自己肯定力」といいます。自己肯定力が高まると感情が安定し、物事を肯定的に捉え、何事にも意欲的になれます。「自己肯定力」は自己を信頼できる自信の源となります。
自己肯定感は、高い、低いと表現されますが、自己肯定感が高いから良い、低いから悪いということではありません。この感覚は人の優劣を決めるものではありませんが、この感覚が高いか、低いかが人の人生に与える影響は大きくなります。」
以上 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 HP引用
以前、PTA役員と校長先生との話の中で、問題児のA君の対応に関して、
悪い事をしているのに怒らず、褒めてのばすという事を聞きました。
「怒り方のも注意がいります。しかるのは効率が良くありません。」
「でも、命にかかわる事はしかります」
この学校対応はA君の自己肯定感を下げないことにありました。
大人たちやまわりの子どもたちに、否定され、けなされる。
私は、そんな状況が長く長く続くことによって、自己肯定感が知らずしらずにくずれてしまったり、失われたりすることにその時気づきます。
次男は、発達障害があったのか?どうなのか?は今でも分かりません。
本来の障害とは質や程度の異なる問題が生じてくることを「二次障害」と呼びます。
次男の統合失調症の原因のひとつは、「自己肯定感の低下」だと思うのです。