統合失調症忘備録⑱「自己肯定感」

「自己肯定感」持っていますか?

この頃は、先生から次男は「自己肯定感が低い」という事を言われます。

「自己肯定感とは、自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。

そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する「自己肯定感」の感覚は、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚であり、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在」だと思える心の状態が土台となります。

この感覚を持てると、自分を尊重するように、他者や周りも尊重できます。すると他者からも尊重され、お互いに尊重し合える関係が作れます。

自分は尊重するが、相手や周りは、尊重しない、自分の価値は認めるが、相手の価値は認められない、どちらかというと自分さえよければいいと身勝手な思考、行動をとりやすい傾向の人は「自己肯定感」が高いとは言えません。

又、自己肯定感が高いことは、今の自分に妥協して成長を止めたり、傲慢になることではなく、どんな自分であっても、今の自分を受け入れることで、恐れや不安や自己否定からではない、安心感をベースにした真の意欲とともに、前に進む力を与えてくれるものです。

どんな自分も受け入れ、肯定することで、外側からの評価で揺らされることなく、自分軸で自分の価値を感じ、自己承認できる力のことを当協会では「自己肯定力」といいます。自己肯定力が高まると感情が安定し、物事を肯定的に捉え、何事にも意欲的になれます。「自己肯定力」は自己を信頼できる自信の源となります。

自己肯定感は、高い、低いと表現されますが、自己肯定感が高いから良い、低いから悪いということではありません。この感覚は人の優劣を決めるものではありませんが、この感覚が高いか、低いかが人の人生に与える影響は大きくなります。」

         以上 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 HP引用

以前、PTA役員と校長先生との話の中で、問題児のA君の対応に関して、

悪い事をしているのに怒らず、褒めてのばすという事を聞きました。

「怒り方のも注意がいります。しかるのは効率が良くありません。」

「でも、命にかかわる事はしかります」

この学校対応はA君の自己肯定感を下げないことにありました。

大人たちやまわりの子どもたちに、否定され、けなされる。

私は、そんな状況が長く長く続くことによって、自己肯定感が知らずしらずにくずれてしまったり、失われたりすることにその時気づきます。

次男は、発達障害があったのか?どうなのか?は今でも分かりません。

本来の障害とは質や程度の異なる問題が生じてくることを「二次障害」と呼びます。

次男の統合失調症の原因のひとつは、「自己肯定感の低下」だと思うのです。

投稿者: ひろば

次男が統合失調症になってから大変な5年が過ぎました。絶望した事もありましが家族も落ち着いてちょっと余裕もできました。旅行会社に勤める旅すきな父。

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