先日、長男宛に療育手帳の更新の案内がきました。
療育手帳は、主に知的障害のある人が取得できる障害者手帳です。
知的障害のある人が支援や相談などのサービスを受けやすくすることを目的としています。
長男は保育園の6歳の時に、子供相談センターにて療育手帳を取得しました。
療育手帳には、障がいの程度によりA1(最重度)、A2(重度)、B1(中度)、B2(軽度)の区分があります。
その時の長男の判定は軽度のB2でした。
知的障がいとは、具体的に聞くとIQが75以下だそうです。
その時、改めて長男は知的障がいを持っていると実感した事を覚えています。
それから、今までは2年に1度、子供相談センターにて、療育手帳の判定がありました。
18才からの判定は知的障害者更生相談所になるのそうで、判定は子供相談センターではなく市役所になります。
市役所にて係の方から説明を受けた後、判定員の方との面談が始まりました。
日頃の細かい生活面を聞かれます。
気持ちの波が激しい事、病院への通院、薬の処方など30分ほど話しました。
長男が返答に困るときは私が代理で答えますが、聞かれた事に対して、大体は自分の事を話せました。
他人の大人の方と話すのを聞くと長男が成長していると実感します。
その後、私は退室し、次男と判定員の方と二人でIQ検査をします。
一時間程度たったあと、判定員の方に呼ばれれました。
判定の結果をききますと、
「療育手帳の判定はB1になります。」
B1は中度障がいになります。知能指数(IQ)がおおむね35から49で、何らかの援助のもとに社会生活が可能です。
例えば、ごく簡単な読み書き計算ができますが、それを生活場面で実際に使うのは困難です。
具体的な事柄についての理解や簡単な日常会話はできますが、日常生活では声かけなどの配慮が必要です。
「B2の時と比べると支援の幅が広がりますので確認してください」
市役所をでると長男が
「全然できなかった」と少しがっかりしていました。
「漢字の読み書きや計算でも、昔はできていたのに忘れてしまった」
「学校にちゃんと行けばよかった」
私は、障がいの程度が重くなりましたが、支援の幅が広がることに対して、少し安心しました。
次回の療育手帳の判定は10年後だそうです。
早いもので長男ももうすぐ19歳になります。
長男もまだまだ手がかかります。
少しづつで良いのですが、自立できるようになってほしいものです。