支援学校に着くと先生が玄関まで迎えに来てくれました。
先生「無理でしたか・・・・」
担任の先生には、長男も行けたら一緒にきます!
と伝えていました。
長男も行こうか悩んでいましたが
「就労支援の施設にいくことに迷いがでるかもしれない」
から来ないことを伝えました。
先生は悲しい顔をしていました。
高等部の一年生の時から三年間お世話になった先生
でした。気持ちの波が大きい長男の事を
いつも気にかけてくれたやさしい先生です。
私も先生になんと言ったらよいのか分からず、
「先生のことや学校が嫌じゃないので」
「次男の行事で学校にくる事があったら
先生にも会いたいと言ってました」
と慰めにもならないような事を言ってしまい、後悔しました。
教室に先生とむかうと、
机が5つと黒板には、先生の手書きで
「卒業おめでとう」
長男へのメッセージ
「三年間陸上がんばったね」
涙がこみ上げてきました。
それもつかの間、大量の荷物を一度に持てず
三階の教室から駐車場まで三往復し
とても疲れました(笑)
教室に戻り私は先生に
「他の生徒さんにもよろしくお伝えください」と言うと
担任の先生は
「卒業証書も一緒にお渡ししますね。
明日来てもいいように、体育館のステージの上の机に準備してあるので」
と感謝をしながら、
一緒に体育館までいきました。
卒業する生徒の数は約30名
コロナの影響で
来賓席もなく
卒業生の席と保護者の席と若干名の先生方の席のみ
(保護者は卒業生一人につき一人までらしい・・)
一人づつの席の間隔が、体育館いっぱいに
離れています。
ステージまで行くと
担任の先生 「卒業証書、読み上げましょうか」
私「お気持ちだけで・・・」
やんわりと断りました。
私はステージの上から
誰もいない卒業式の会場を見渡し
長男の気持ちも分かってはいるものの
「卒業式でれればいいのになぁ」
複雑な気持ちになったのでした。