次男が通う特別支援学校の病院分校は「小学部」「中学部」「高等部」があり、病弱者・肢体不自由者を対象としています。全校生徒数は12名です。
卒業式は新型コロナウィルスの関係で、在校生や来賓もなし。
先生も関係者のみ。
式自体も簡略化して40分で終了予定です。もちろんマスクは全員着用。
卒業生は中学部は次男だけ。小学部1名、高等部2名の合計4名です。
次男以外は肢体不自由児で車いすを利用しています。
2月29日から突然の休校なってしまいましたので、久しぶりの学校です。
休みの間、
「卒業すると先生に会えなくなるからさみしい」と言ってました。
病気の時は「さみしい」や「たのしい」などの感情の表現ができませんでした。
「じゃあ分校に戻る?」と私が聞くと、
「友達がほしいから、本校でいい」
先日、合格発表がありました。その後にすぐオリエンテーションがあり、おそらく生徒は30名ぐらいいたと思います。オリエンテーションの間も本人も落ち着いていました。病気になる前は友達もたくさんいて良く自転車で遊びに行っていました。
ひとりぼっちの期間が長かったので、以前のようであれば何よりも友達がほしいはずです。
特別支援学校ですが、高等部へ行くにも入試があります。入試の時も私も同行しましたが全くできなかったと言ってました。
次男は4年生から全く勉強をしていません。
中学部も「人に慣れる」ことを目的とし、ストレスがかからない勉強をしていましたので、できなくても当然なのです。ですが受かるかどうかとても心配していました。
先日の合格発表では大変喜んでいました。支援学校ですのでよほどの事が無い限りダメなことはないと思っていたのですが・・・
いよいよ、卒業式が始まりました。
小学部のあと、次男の名前が呼ばれました。
「はい」
大きな声で返事をしました。
校長先生の前へいき、お辞儀をして、卒業証書を受け取りました。
私は涙を流していました。
短い卒業式が終わりました。
先生方にも色々とお礼をしたかったのですが、病弱なお子さんや、呼吸器の関係でマスクのできないお子さんもいるので、早めに退散しなければなりません。
突然の休校もあり、もっとお礼をしたかったのですが、私は次男と先生方に深々とお礼をして二年間お世話になった学校を去りました。
これで、義務教育も終わったのか。
次男も頑張ったけども、父さんも頑張った。
運転をしながら、また目頭が熱くなったのでした。