次男の特別支援学校の本校入学式はとても天気が良く気持ちが良い日でした。
ですが新型コロナウイルスといえばの影響も終息するどころか、拡大するばかりですね。
次男の特別支援学校の病院分校の卒業式の時も簡略化で短時間でしたが、入学式も同様に簡略化されました。
次男は普段は特別支援学校の本校に隣接する障がい者入所施設で暮らしています。中学部の時は病院分校は障がい者入所施設より車で10分程度離れていましたのでいつも施設の職員さんに学校までの送迎をしてもらっていました。
特別支援学校の本校は、この障がい者入所施設と隣接をしていますので、大変移動が楽です。
次男が私の実家に帰省した時に制服やベルトを合わせました。次男は今まで一度も制服というものを着たことがないので、ベルトの穴が一つ抜けていたりして、少しとまどっていました。
入学式当日は施設にいますので、私が来るまでに制服を一人で着ておくように言い施設に戻る時に制服一式を持たせました。
当日、私は受付の一時間前に施設に向かいました。
ひとりで制服を着れているだろうか?
心配をよそに、次男は制服をちゃんときて待ったいました。
「早いな」
ちょっとウキウキしている感じでした。
不登校になって3年余り、中学部に通えるようにはなりましたが、中学部二年生からの二年間はひとりぼっちでした。全校生徒もわずか11名です。
今回特別支援学校の本校では同級生がいきなり23名。
ですが、私の心配は取り越し苦労でした。
次男と私は一緒に隣接する学校に移動しました。非常食も持参しなければいけないので大変です。特に水2リットル6本の持参はつらいです・・・
体育館に入ると新型コロナウイルス対策で生徒も保護者の席もひとりひとりの間隔が離れています。
そして入口横にはクラス編成がボードに貼られています。
次男はA組です。重複障がい者クラスになります。
次男の「精神障がい者手帳」は小学校の時に取得しています。
ですが特別支援学校に入学するには知的障害の手帳がないとは入学できません。
中学部3年生の時に療育手帳を取得しましたので、障害が二つあることになり、重複クラスになります。
小学部、中学部、高等部の合同の入学式が始まりました。
校長先生のお話などが終わり最後に集合写真となりました。
偶然にもこの写真撮影の方は私の知人でした。この写真屋の息子と次男は小学校の同級生で病気になる前は友人としてよく遊んでいました。
私も仕事柄、修学旅行の添乗員をする時に、卒業アルバムのカメラマンとして一緒に修学旅行に同行することも多かったのです。
私は次男を紹介しました。ちょっと驚いた様子です。
なんと言ったら分からず「なんとか立ち直ってくれて・・・」と伝えると
「大きくなったな。良かったな」と言ってくれました。
病気になる前の同級生は次男のことをどのように聞いていたかは分かりません。
不登校になり転校もしたので昔の同級生とは接点もなくなっていました。妻もあえて以前のように同級生のお母さんとは接触を避けていました。
私も親しい人には心の病気としか伝えていません。
以前の知識のなかった私もそうでしたが「統合失調症」と聞くと、昔の「精神分裂病」のイメージが一人歩きしてしまい、次男が又嫌な思いをしたり精神を病んでしまうことを避けたかったためです。
入学式が何事も無く終わり、施設に戻りました。
ですが又明日から新型コロナウイルスの為に10日休校です。
一般的に長期休みの後は不登校が多くなる傾向がありますが、この施設のおかげで次男はいつもとあまり変わらない生活が遅れていて不登校の心配は大丈夫そうです。