統合失調症忘備録㉖「不登校の心構え」

新年度に入った春休みの4月、学校で話し合いがありました。

次男は学校に行く事に抵抗があり、私一人で行きました。

暴行を受けてから約一か月たちましたが、家での様子は良くありません。

通院やSSTへは通っていましたが、この時点では「統合失調症」など精神病の疑いは全くありませんでした。

私は、この新年度のタイミングで学校に行けないと不登校が長期化するのではないか?心配をしていましたので、学校に行ける方法がないか模索していました。

次男が学校に行けない理由としては暴行を受けたトラウマもありますが、

・個別授業により自分だけ特別扱いを受け友達が疎遠になった。

・人の目が気になる(じろじろ見られる)

以上の事をとても気にしていました。

特に人の目が気になるというのは、学校で個別授業に行っていた頃よりもかなり気にしていました。

学校に行っていないという負い目もあるようです。

次男と学校での今までの事についての話をしました。

・個別授業はもともと嫌だったけど、仕方がなかった。

・普通学級はがやがやした音がとても苦痛。自分の事をじろじろ見てくる。

次男にはこれからどうしたいのか?聞くと

・支援学級もじろじろ見てくる。馬鹿にされる。

現在、一番の問題児のA君は学校から離れた「適応指導教室」に通っいるようです。

次男もこの「適応指導教室」の事も興味を持ち始めていました。

私は、支援学級でじっくり勉強をするのが理想ですが、本人が嫌がり自己肯定感が低下するのも不安でした。

ならば通常学級で在籍をしながら個別授業を受けて、ダメなら支援学級や適応指導教室はどうなのか?と考えました。

学校は、まずは何とか学校に来てもらう方法は無いか?プレッシャーをかけてきます。

私はSSTの先生とも相談をした事を伝えました。

「次男が自主的に登校できるまで待つことが基本で、登校を促すための適切な働きかけをする」

「行きたくても行けない、という子供の気持ちをまず受け入れ、長い目で対応を考えていく事が大切」

そして、学校側には

「子どもが登校した時の対応で相談室や保健室の利用の確認」と

「安心して登校できる環境づくり」の支援をお願いしました。

人が自分の事をじろじろ見てくるという事をよく言いだしたのがこの頃です。

今思うとこれが、統合失調症の具体的な始まりだったと思います。

投稿者: ひろば

次男が統合失調症になってから大変な5年が過ぎました。絶望した事もありましが家族も落ち着いてちょっと余裕もできました。旅行会社に勤める旅すきな父。

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