統合失調症忘備録㉗「ひきこもりの始まり」

新年度、春休みが終わり一学期が始まろうとしていました。

最初の行事は入学式ですが、行くことはできませんでした。

「適応指導教室へも行きたくない」

「家にも戻りたくない」

外出さえも出来なくなっていました。

週一回の病院でのSSTも行けなくなりました。

外出や学校の話にふれると癇癪をおこすようになっていました。

私はひとりで、病院のSSTの臨床心理士の先生を訪ね相談しました。

「日々は好きな事をさせて過ごさせる」

「このままでいいと不登校・本人を受け入れる」

「充電期間と思い、本人を尊重して成長する力を信じてください」

私もこの時点では、無理に学校へ行かせる事は良くないと思っていました。

しかし臨床心理士の先生が言っている事はわかりますが、

「本人の好きな事をさせたり、言うことを聞く事でわがままにならないのか?」

「このまま長期間ひきこもってしまうのではないか?」

とても心配をしていました。

次男の日々と言えば、テレビ・ユーチューブ・マンガを読むことです。

一人でいるときは落ち着いています。

自分の世界にいるときは安心できるのだと思います。

一人で楽しんでいたのを邪魔されると怒ります。感情的な時は何を言ってもだめです。

そして、お風呂も嫌がります。

「顔だけ」とか、「手だけでも」とかと話します。

トイレも一人で行けなくなってしまいました。

学校へ通っていた頃は21時頃には就寝していたのが最近は24~1時の就寝となり、朝の起床も9時とだんだんと夜型に移行しています。

不登校でも生活のリズム、規則正しい生活は大切です。

私は学校に登校することを目標にしていたかもしれません。将来の社会的な自立に向けて支援が必要です。

焦ってはいけない・・。

投稿者: ひろば

次男が統合失調症になってから大変な5年が過ぎました。絶望した事もありましが家族も落ち着いてちょっと余裕もできました。旅行会社に勤める旅すきな父。

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