統合失調症防備録㉘「子供がえり」

新年度が始まった日、新しい担任の先生が夜、実家の家まで挨拶に来てくれました。

次男は会いたくないといい、私が新しい教科書などもらって今後の話を聞きました。

担任の先生は「次男へ声がけだけでも」

二階の次男のいる部屋まで行きました。

次男はおとなしく、会って少しだけ話ができました。

先生が帰ると突然キレ始めました。

もらった連絡帳などをビリビリ破きます。

この日に限らず、キレ方も頻度が増し、物を投げたり、壊したり、暴言を吐いたりと以前より激しくなっていました。

特に障子を破いたりするため、私の両親も手を焼いていました。

薬はしっかり飲ませているのですが、効果が現れず様子はひどくなるばかりです。

処方してもらった「ストラテラ」も二ヶ月がたちます。

病院の医師は

「学校に行かないのなら暴言やキレるのはおかしい」

「薬が合わないのならやめさせるか?」

薬のせいなのか?

手詰まりの状態でした。

SSTの先生は、

「成長がつまづいた時ににおこる、赤ちゃん返りなのでは?」

赤ちゃん返りの原因は、「もっと愛情を注いで欲しい」という気持ちだと言われていまるそうです。


自分を見て欲しい、構って欲しい、可愛がって欲しい、という気持ちです。


そのために、それまでできていたことをやらなくなったり、激しいワガママや自己主張をして、親に強制的に手をかけさせる行動に出るようです。

「幼児退行」などという言葉もありますが、子どもの赤ちゃん返りは、今の自分に必要なもの(愛情・関心)を求めるための大切な行動であり、成長の証であり、とても健全な発達過程だそうです。

次男は世の中が驚異であり、恐ろしい、信用できない、

それでストレスをためている。

エネルギーを貯めるため、子供返りをして、社会へ出るそうです。

でも、次男は違っていたようです・・・・・・。

投稿者: ひろば

次男が統合失調症になってから大変な5年が過ぎました。絶望した事もありましが家族も落ち着いてちょっと余裕もできました。旅行会社に勤める旅すきな父。

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