統合失調症忘備録㉙「トイレがこわい」

幻覚とは,実際にはないものが感覚として感じられることを言います.

この頃は、まだ「統合失調症」とう診断名がなく、病院の医師もハテナの状態だったと思われます。

今思えば、「統合失調症だった」というエピソードがあります。

ある日、次男の部屋から悪臭が漂ってきたのです。

匂いの元をたどると、洋服のタンスでした。

引き出しを開けるとおしっこのにおいでした。

他、壁の隅・ベッドの下・ゴミ箱にも、おしっこをしていました。

このような事は初めてでした。

「何かがおかしい」と思ってはいたものの、理由は分かりませんでした。

次男は「トイレがこわい」といいます。

ひきこもってから、昼間でもトイレに一人で行く事ができず、家のトイレにも付き添っていました。

次男が今まで特に苦しんでいたのは主に、聴覚についての幻覚,つまり幻聴で,誰もい ないのに人の声が聞こえてくる,他の音に混じって声が聞こえてくる,という幻聴でした。.

「トイレがこわい」とは、声が聞こえたり、本人を監視しているようなことからだったのだと思います.

SSTの臨床心理士の先生に相談すると

「トイレトレーニングが必要では?」

幼児におむつからトイレを習慣づけるトレーニングの事です。

前回の「子供がえり」からトイレトレーニングの話につながったのかもしれません。

いずれにしても、本人とも相談をして、部屋におまるを用意する事にしました。

投稿者: ひろば

次男が統合失調症になってから大変な5年が過ぎました。絶望した事もありましが家族も落ち着いてちょっと余裕もできました。旅行会社に勤める旅すきな父。

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