統合失調症忘備録㉛「適応指導教室」

次男はどんどん寝る時間がずれていき、朝方に寝て昼過ぎに起きるという、完全に昼夜逆転になっていました。

不登校も二か月がたとうとしていました。

学校には定期的に呼び出しがあり、近況を聞かれます。

これがプレッシャーなのです。

本当なら行きたくありません。次男の様子を伝えて、学校から学校に来るようにいわれるだけですから。

ただ私は仕事柄、校長先生や学校の上役の先生方も以前からある程度知っていました。

学校は私にとってお客様なので、学校が不審に思う事もできませんでした。

学校のいうことが無視できれば、次男への対応も変わっていたかもしれないと思うと申し訳なく思います。

校長先生から

「適応指導教室へ行かないか?」と話がありました。

適応指導教室とは様々な要因により不登校及び不登校傾向にあるなど、学校生活に適応することが困難な児童生徒を対象とし、個人や小集団での段階的な各種活動を通して、生きる力を高め、より個に応じた相談活動や援助活動、学習指導を行い、自然な学校復帰ができるなど個々が自立の方向を見出し、自己実現を図ることができるように支援していいる施設です。

以前、問題児のA君が通っていた、学校からは車で20分くらい離れて施設です。

次男に話すと興味はあるようです。

最初はどんなところか見学をする事になりました。

車で適応指導教室のある場所まで行くのですが、私の実家とまったく逆方向なので、車で40分くらいかかります。

最初は素直に見学に行く事に応じていたのですが、近くなるとだんだんとイライラし始めました。

「やっぱり行かない」

戻ることになりました。

送迎だけでも大変なのですが、ずっと家にいるよりはと思い、本人の興味がある限りはこれからの選択肢の一つとして取り組みをする事になったのでした。