統合失調症忘備録⑰「幻聴の始まり」

幻聴は統合失調症を代表する症状です。

年明けをした1月、投薬とソーシャルスキルトレーングを開始して2ケ月になりましたが相変わらず学校ではトラブルや暴言は収まりません。

更に家でもイライラや暴言が始まってきて、次男の状態は悪くなるばかりでした。

医師がいうには、ストラテラも服用開始2週間くらいから徐々に効き始め、6~8週目で効果が安定してくるそうです。

そして、一日をとおし途切れることなく効果が持続するそうですが、今となっては、おそらくADHDの発達障害ではない次男には効かなかったのでしょう。

 「聴覚過敏の対応」について、当時の次男の記録ノートに切り抜きが貼ってありましたので紹介します。

「聴覚過敏の場合、色々な音が1度に聞こえてしまい大事な音だけ絞れません。

情報過多なのです。例えるなら教室の雑然さと先生の声と水道の水の滴る音が同量のボリュームで聞こえ何をいわれているのかわからない等。

なので伝えたいことは静かな場所で暗めな場所、口の動きが見える視線をあわせて静かにゆっくりと簡潔に指示を出します。

家庭ではキレルパターンをメモ書きします。

いつどこでどんな時に癇癪をおこすか。

すると

お子さん自身の意見が通らない時とパターンがみえてくるのでそれが分かったらその前に話をかえしたりして切り替え行動をします。

お子さんの悪い行動はやめさせたいので躾ますがお子さん自体が得する行動なんだと伝えます。

通常みんなの迷惑をかけないようにと躾すると思いますが共感力が弱いと伝わりづらく自己肯定感も低いです。伝え方を変えるといいです。」

当時はこのような事に取り組んでいました。

「自己肯定感が低い」は、これからの次男のキーワードになります。

この頃の事を次男に尋ねると、なぜイライラしたり暴言を吐いたりしたのか自分でも分からないといいます。

今は特に音に対して嫌がる事などは言いません。

でも、当時は嫌な人の声が聞こえたそうです。

具体的には分かりませんが、「聴覚過敏」ではなく「統合失調症」の特徴のひとつ「幻聴」のだったのかもしれません。